森の中「新、森の事務所の活用方法の提案」~60秒の向こう側の君へ~
◆◇◆◇◆◇◆◇
1分。
60秒ともいう。
新しい森の事務所の近くにある
スーパーマーケット。
スケートで1分。
歩くと、3分くらい。
今日のお昼も、
シアワセに会いに、
60秒。
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お弁当を選んでレジで清算。
そのあと、レジを出てすぐの、
買物カゴから品物を、袋に詰める台の
上に置かれた電子レンジで、お弁当を温める。
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家庭用の電子レンジだから、3分くらいの時間が必要。
その3分の中で、僕は発見する。
電子レンジの前には、使い終わった買物カート、
台の上には空っぽのカゴ。
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なぜそこに放置されているのかさえ考えずに、
3分がまだ、あまっていたからという理由で
僕はそのカートとカゴを手に取り、
電子レンジエリアのトナリにある、
カートとカゴ置き場に、それらをかたづける。
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電子レンジ前に戻ると、レジのおばちゃんが、
「かたづけてくれて、ありがとうございます」
と、僕にヒトこと。
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見ていたのだ。
かたづける、というよりも、
3分があまっていたという理由だったから、
お礼を言われたコトが、なぜにか、勝手にちょっと気まずい。
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そのヒト言で、数日前に、友達が言っていたコトを思いだす。
友達は、そのスーパーマーケットで、お弁当ヒトツだけを持ってレジへ。
友達の前には、買物カゴの中が山盛りのおばちゃん。
友達を見たそのおばちゃんは、
◆◇◆◇◆◇◆◇
「お弁当1コならば、先でいいよ」
と、友達に言う。
「だいじょうぶです」
と、遠慮した友達に、
他のおばちゃんのお客さんが、
「じゃあ、こっちでしな(清算を)」
と、自分の順番を、友達にゆずる。
「悪いわねえ」
と、それを見ていたレジ係りのおばちゃん。
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なんか、粋(いき)だ。
そう。
ここは、
さっきのコトといい、
友達の体験といい、
ローカル感たっぷりの、
お昼のお弁当を買いに行く時間帯は、
おばちゃん達がいっぱいになる、
良い感じの、ステキなスーパーマーケットなのだ。
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そんな想いを実感しているトキに、
僕に、衝撃が走る。
◆◇◆◇◆◇◆◇
さっきは気が付かなかったが、
電子レンジ前の、
商品をカゴから、ビニール袋に詰める、
このエリアに、
4、5台くらいの、使い終わった買い物カートと、
カラのカゴが、散乱しているのだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
何だ?
何が起きてる?
理解できない僕に、、
衝撃が続く。
◆◇◆◇◆◇◆◇
見知らぬおばちゃん。
目が合う。
おばちゃんの手には、使い終わった買物カート。
その買物カートを押すおばちゃん。
僕の目を見ながら、その手を放す、おばちゃん。
おばちゃんの手を離れたカートは、一人で転がり続ける。
転がり続けたカートは、僕のもとへ。
僕が、そのカートを受け取ったのを見届けると、
自分の買物の袋づめを開始するおばちゃん。
買物カートを手に、立ち尽くす僕。
◆◇◆◇◆◇◆◇
トス?
パス?
わたされた?
おや?
僕が、かたづけるってこと?
◆◇◆◇◆◇◆◇
今、おもえば、さっきカートをかたづけた僕を、
店員とカン違いしたのかもしれない。
だからといって、アイコンタクトのみのカートのトス。
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お客さんも含めて、こんなに、良い感じなのに、
そう、
ココは、カートとカゴを、みんなが、かたづけない
スーパーマーケットだったのだ。
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なぜだ。
そういうルールがあるのか?
それとも、みんな急いでいるのか?
むしろ、僕の感覚がおかしいのか?
◆◇◆◇◆◇◆◇
深まる謎。
まるで、宇宙に迷いこんだような気分だ。
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だがまて。
冷静に考えよう。
やはり、カートは自分で片付けるだろう。
そうだろっ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
決心する。
これから僕は、、できる限り、このスーパーマーケットの
カートとカゴを片付けよう。
何かが変わるハズ。
このスーパーマーケットが、
もっと気持ちがよくなるように。
ただ、ただ、自分を信じて、
僕は、カートをかたづけよう。
◆◇◆◇◆◇◆◇
そう。
戦いは、始まったのだ。
敵はおばちゃんではない。
かたづけない雰囲気になってしまっている
なにかの原因があるのだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
原因という名のヤツは
きっと、散乱したカートをみて、
僕らをあざ笑っているにちがいない。
見えぬ敵に、僕はココロの中で、中指をたてる。
戦線布告だ。
このスーパーの電子レンジの前を、
お前の好きにはさせない。
覚悟しておくんだな!
◆◇◆◇◆◇◆◇
電子レンジで温まった弁当を手に持ち、
数か月後の、このスーパーマーケットを
想像しながら
森の事務所へ
60秒の道を戻る僕。
◆◇◆◇◆◇◆◇
希望か絶望か夢か愛か。
60秒先に、何があるのかなんて、
行ってみなくては、誰にもわからない。
研ぎ澄ませ。
それは突然なのだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
さてさてさて。
妄想癖が日に日に進む僕の話はここらへんで、
本題です。
新、森の事務所の近くには、
ステキなスーパーマーケット。
ジュースやお菓子や、ステキなお弁当を買って、
森の中で、良い時間を。
もしくは、食材などをかって、
いっしょに鍋なども、叶えたい夢のヒトツ。
みなさま、いかがでしょうか。
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森の中ヨコチ
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<写真>
納品して数年後に、
まっぷたつにして、作り直して、
あらたな使い方が増ええたテーブル。
とある日に、そのお店でラーメンを食べていると、
トナリで、分裂したテーブルを、それぞれ使っているお客さんが二組。
うれしい。
まっぷたつにしたお話
http://morinonakanomori.blogspot.jp/2015/09/blog-post_19.htmlhttp://morinonakanomori.blogspot.jp/2015/09/blog-post_19.html
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