森の中~日々の森の中「壁と柿ノ木」~
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目の前に、コンビニができたから、
壁を追加したい。
これが依頼内容。
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その家の庭にある、
広めの縁側と屋根と柿の木のある場所。
そこで過ごす時間が
もっとも多いというくらいの、
気持ちの良い場所だ。
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そこには
1メートルくらいのブロック塀。
その、目の前に、
コンビニ出現。
今のブロック壁の高さでは、
コンビニが丸見え。
ということは、コンビニからも丸見え。
せっかくの場所が、落ち着かなくなってしまう。
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そこで、
居心地の良い場所に戻す為に
壁を追加。
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壁の材料の板の長さをランダムにして、
手作りのような、やわらかい雰囲気。
板と板の間に、
絶妙なスキマをつくり
絶妙に向こう側が見えるようにする。
それらは、
閉鎖的にならないよう
今の雰囲気に似合うようにの工夫。
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作業を進めているうちに、
キモチが芽生える。
なんか、柿の木がかっこ良い。
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柿の木は、追加する壁に
ぶつかってしまうが、
もちろん切らない。
よけるのは、壁の方だ。
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そのうち、主役は、
人間でも家でも庭でもブロックの壁でもコンビニでもなく、
柿の木だと、錯覚。
そうすれは、柿の木がカッコ良く見えるのだろうか?
うっかり想う。
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壁が完成して
その空間も、
家も
ブロックの壁も
木の壁も、
コンビニも
全部が、工事前よりもスキになる。
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柿の木の季節が変わったコロ、
この壁を見るのが楽しみだ。
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森の中。
壁をつくったりもしています。
そんな日々から生まれた
森の中です。
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森の中ヨコチ
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